交渉の手引き(会議編)

(戦車の話では)ないです。今まで打ち合わせをしたことないって人やこれから初めてするって人や失敗したって人向けの忘備録です。これは私流の考え方なので近くの親しい年上に聞くのが一番だとは思います。あくまで参考程度に見てください。

 

会議の流れ

あなたが友達と旅行に行くとして「次の旅行の目的地について全体で意見のすり合わせをしましょう」といった会議をするとした時の、流れを考えてみてください。

 

会議開始

  ↓

旅行先決定

  ↓

会議終了

 

となります。

 

 

 

ウソです。そんな簡単な話だったら失敗する人はいません。本当は

 

最終決定の見通しを作成

  ↓

見通しの共有

  ↓

必要ならば見通しの修正

  ↓

会議開始

  ↓

旅行先決定

  ↓

会議終了

 

となります。あくまで私の意見ですが、会議は最終決定の確認作業に過ぎないといったケースがほとんどです。そのため、会議をする上で一番大事なのは見通しの作成と共有です。

 

見通しの作成

見通しとは予測、予定といった意味です。見通しの作成とは、現実的な範囲で理想的な結果を考えることです。なるべく自分(や自分のグループ)に有利な、その上で全体としても利益のある結果となるように脳内で絵空事を描きましょう。

ここはそんなに困らないはず。問題が起こるとしたらあまりに自分側だけに有利な条件で見通しを作ってしまうと、他の人達から反感を買ってしまって破綻することがあります。一度他人のキモチになって考えてみてください。

 

見通しの共有

見通しを自分だけで考えていてもしょうがないので他の人と会議の前から見通しを共有しておきましょう。これは根回しと言い換えることもできます。根回しマジ重要。

理由としては会議をスムーズにすすめるため、見通しの修正のため、会議で自分と同じ意見の”味方”を作るためって感じです。

慣れないうちは根回しをするときには2人きりの場所でやりましょう。個人間だけのチャットや通話など、何かあっても表に出さないで闇に葬れるような形で根回ししましょう。雑談からの延長でも「ちょっと相談が…」って感じで話しかけてもどっちでもいいです。するべきことは5つ。

  1. 自分の見通しを伝える
  2. そのうえで「ここはこうしたい」という自分の欲求を伝える
  3. 相手の見通しを聞く
  4. 相手の欲求を聞く
  5. お互いに納得できる形で見通しを共有する、どうしても納得できなければこの根回しはお互いになかったことにする

これだけです。例えば旅行の目的地についての根回しを通話でするとして

 

自分「次の旅行なんだけどさ」

相手「うん」

自分「俺九州行きたいんだよね」

相手「あーいいね」

自分「お前どこ行きたいって思ってたの?」

相手「俺が今まで行ったことないところかな。例えば長崎とか行ったことないよ」

自分「いいね長崎。俺も行ってみたいわ」

相手「〇〇とか食べたいよな。」

自分「あー超食いたくなってきたわ。俺ら長崎推しになろうぜ」

相手「おう」

 

って感じに進めましょう。自分の意見を伝えて、相手の意見を聞いて、お互いに納得できる形で会話を終えることができたら根回し成功です。この話さえ終わってしまえば他の人にも「あいつと俺は長崎行きたいと思ってるんだが、お前は?」って感じで根回しがスムーズにいきます。もし意見が食い違った場合は

 

自分「俺九州行きたいんだよねw」

相手「俺は北の方行きたいわ。東北行ってみたい」

自分「あーそれもアリかもな。まぁ会議ん時に他の人にも聞いてみるか」

相手「おう」

 

って感じにしましょう。なるべく角が立たないように、この相手との根回しは闇に葬って、他の人に根回しをして会議までに自分の味方を増やしておきましょう。もし相手の意見も良いと感じられたら、自分の見通しを修正してもいいので、お互いに納得できる形で会話を終えることができたら根回し成功になります。(例えば「東北もいいね。俺も東北行ってみたくなったわ!」って感じに) この時に、自分だけ有利な条件の見通しを語ってしまったら根回しは失敗するので気を付けましょう。

 

自分「俺ジャカルタに知り合いいるからそこ行きたいんだよね」

相手「は?」

 

会議

根回しが済んでいれば会議は楽勝です。「俺と○○君と○○君とかはこうしたいって意見なんだけど、皆どう?」って聞けば9割方それで決定になります。納得できない反対意見が出たらこれまでに作り上げた味方を使って多数決でボコしましょう。

 

 

 

交渉をする時、もし会議で決めるってなったらしっかりと下準備をしてから会議に挑みましょう。