逃げに賢さが必要な理由 (解析情報含)

忘備録。基本的にスコーピオ杯逃げに関係あることだけフォーカスして書く。数式アレルギーの人はカッコ内の下線部だけ見ればいいよ。

基本情報

ウマ娘レース時の実際の速度は「序盤中盤：補正賢さ値・終盤スパート：補正スピード値」によって決まる。

補正賢さ値=賢さ値×やる気係数×脚質補正+育成補正+スキル補正

（天秋/賢さ600/脚質A/絶好調/コツ〇→600*1.04*1+0+40=664）

補正スピード値=スピード値×やる気係数×コース係数+バ場補正+育成補正+スキル補正

（天秋/スピ1100/距離S/絶好調/スキル無し→1100*1.04*1.1*1+0+0＝1258.4）

↑掛け算の部分はMAX2000

コース係数とかバ場補正とかはスコーピオ杯とは関係ないから飛ばす

これに加え実際は乱数でスピードが上振れ下振れする。WoTかよ

①コース距離に応じて、レース全体の基準速度が決まる。

基準速度m/s=20.0-(コース距離m-2000)/1000

（天秋の基準速度m/s=20.0-(2000-2000)/1000=20m/s）

②ステータスを加味した基準目標速度がフェーズ（進んだ距離）によって決まる。ここで乱数が出てくる。

乱数の上限（上振れ値）=1+(賢さ値/5500)×log10(賢さ値×0.1)

（賢さ400/600/800/1200→1.117/1.194/1.277/1.454）

乱数の下限（下振れ値）=上限–0.65

この乱数はレースを24分割したセクションごとにダイスが振り直される。つまり天秋だったら84mごとに抽選される。

序盤中盤：基準目標速度=基準速度×脚質係数×乱数

脚質係数は逃げに近いほど序盤高く終盤低い

（天秋/中盤/逃げ/補正賢さ値400→20*0.98*(1.117~0.467)=21.89 ~9.15）

（天秋/中盤/逃げ/補正賢さ値1200→20*0.98*(1.454~0.804)=28.50~15.76）

参照ステータスは賢さのみだ。賢さによって速度に大きく差があることが分かる。あと乱数の振れ幅ヤバ

終盤：基準目標速度=基準速度×脚質係数+√(500×補正スピード値)×距離適性係数×0.002×乱数

ラストスパート：基準目標速度=(終盤の基準目標速度+0.01基準速度)1.05+√(500*補正スピード値)×距離適性係数×0.002

（天秋/ラストスパート/逃げ/補正スピ値1200/距離S/補正賢さ値400→23.87~22.75 ）

（天秋/ラストスパート/逃げ/補正スピ値1200/距離S/補正賢さ値1200→24.39~23.27）

ありえん長くなったので計算式カット。補正スピード値が同じならば賢さによって大きな差はないということが分かる。

マジでなんだこの乱数運ゲー

序盤中盤のスピードは賢さが重要ってことは分かったがそれ以上に乱数運ゲーであることが分かってしまった。

③実際の速度である目標速度が決まる。やっとこれで最後

目標速度=基準目標速度×ポジションキープ補正+内側移動補正+スキル補正+坂補正

問題なのはこの「ポジションキープ補正」だ。逃げが競り合い（他ウマ娘と4.5m以内）をしている場合、二位以下のウマ娘は賢さの値によってポジションキープ補正係数が上がる判定に掛けられる。（=ちょっと速くなる可能性がある）判定される確率は20×log10(補正賢さ値×0.1)%。補正賢さ値400だったら32%、800だったら38%、1200だったら42％。ここでも賢さは生きる。

※逃げ以外の脚質の場合は全く異なる係数がかかるので注意